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お知らせ
夢二郷土美術館 館長 小嶋光信 夢二生誕140年を記念する展覧会が、アール・デコ様式美の名建築として名高い旧朝香宮邸(現・東京都庭園美術館の本館)でこの6月1日から始まった。 旧朝香宮邸は当時皇族であった朝香宮・鳩彦王が大正11~14年までフランスに留学された際に目の当たりにしたアール・デコの様式美に魅せられ、フランス人装飾芸術家アンリ・ラパンに主要な部屋の設計を依頼して昭和8年に竣工した、当時の雰囲気を色濃く感じる優れた建物であり、現在は国の重要文化財にもなっている。 …
2019年から、夢二芸術がお好きで当美術館に校外学習でもよくご利用して下さっていた就実短期大学の久保美沙登先生と小嶋ひろみ館長代理との出会いで、ファッションの切り口で若い世代の日本芸術への関心を呼び起こす取り組みを久保先生のゼミの皆さんと一緒に是非生誕140年を記念して夢二をテーマにコラボレーションしましょう、ということになり、ゼミ生12名を夢二郷土美術館の特別サポーターとして4月26日に任命させていただきました。 久保先生は就実短期大学生活実践科学科で教鞭をとられている傍らアーティストと…
(公財)両備文化振興財団 夢二郷土美術館 館長 小嶋光信 夢二郷土美術館オリジナルの全国でも稀な活動である「こども学芸員」も活動13年目を迎え、新たなメンバーが加わって16人で活動をスタートします。 今年は夢二生誕140年の記念の年でもあり、年間約7回のワークショップを開催して竹久夢二について学び、12月には企画展「松田基コレクションⅩⅣ 夢二名品展」に参加して、それぞれ「こども学芸員」がお気に入りの1点を選び手書きで展示解説を書き、お客様にギャラリートークをする予定です。 …
現役で走る路面電車としては日本で最も古い岡山電気軌道の1953年製造のレトロな車両が、夢二生誕140年を記念して水戸岡デザインで大改修し竹久夢二を顕彰する「Nostalgic Art Tram(ノスタルジック・アート・トラム)KURO×夢二」となり、この4月9日から通常運行ダイヤで岡山市内を走ります。 「KURO」は2014年に夢二生誕130年を記念して「KURO×夢二」として好評を博していましたが、今回の大改修のポイントは世界でも初めてと言える楽しい試みです。 今回は電車室内…
2019年以降、新型コロナの蔓延もあって開催できなかった当館展示室での夢二コンサートを約5年ぶりに、それもバレンタインの日に再開するということで、オシャレにワインを飲みながら小嶋ひろみ館長代理の「松田基コレクションⅩⅢ:夢二名品展/特別公開 美しき女性たち」のギャラリートークを楽しんだ後、「ななつ星in九州」や「東急THE ROYAL EXPRESS」の音楽演出をプロデュースし、自ら乗務して演奏することで「音旅演出家」ともいわれているヴァイオリニストの大迫淳英さんのコンサートを堪能しました。 …
2024年9月16日に夢二生誕140年を迎えるということで、竹久夢二学会の理事である岡部昌幸先生(群馬県立近代美術館特別館長)からのご提案で夢二の心のふるさとでもある伊香保と榛名をめぐる記念バスツアーが竹久夢二学会主催で開催され、参加しました。 竹久夢二学会は、夢二郷土美術館が生誕130年のテーマとして開催した巡回展『生誕130年 竹久夢二展—ベル・エポックを生きた夢二とロートレック』を岡部先生に監修していただいた時、岡部先生からの発案で発足した学会で高階秀爾先生(美術史家・美術評論家…
約50年もの間所在不明だった竹久夢二の名作 油彩画《アマリリス》が、夢二生誕140年のためにわざわざ帰ってきてくれたのかと思うほどタイミングよく、岡山にある当館(夢二郷土美術館)に里帰りして新収蔵作品となりました。 この作品は、昨年の夏に竹久夢二学会理事の岡部昌幸先生から小嶋ひろみ館長代理に「ある画廊に夢二の油彩画が出ているようです。この作品は本来美術館で所蔵するべき作品でしょう」とのご連絡とアドバイスをいただき、早速、館長代理が画廊に作品を調査に行き、私へ《アマリリス》が見つかったとの報…
夢二郷土美術館 館長 小嶋光信 毎秋恒例となった「こども夢二新聞」の表彰式も13回目となり、今年も125名の応募の中から選ばれた20名の皆さんが受賞されました。 今年の館長賞は、小学校2年生の「くろねこしんぶん」でした。内容は、クロネコが夢二の見どころや訪ねたいところを上手く説明していて、これが小学校2年生?という大変素晴らしい出来栄えでした。 山陽新聞社読者局長さんの読者局長賞を受賞した「すごいよ! 竹久夢二新聞」は、プロの新聞記者の目から見てもまとまりの良い作品となってい…
夢二郷土美術館 館長 小嶋光信 来年の夢二生誕140年へ向けて色々な企画を今から計画中ですが、その前哨戦として企画した「夢二と榛名」展が実に見ごたえがある展示です。 夢二のふるさとは、もちろん岡山ですが、夢二がその晩年に理想を求めて度々訪れ、心のふるさととも言えるのは榛名山とその麓にある伊香保です。 外遊先から知人に宛てた手紙にある「日本に帰りたいとは思わないが、伊香保には帰りたい」という一文が如何にも夢二らしく、伊香保や逗留先の塚越旅館の二女・塚越迪子さんへの郷愁を感じさせ…
2012年に全国でも珍しい「こども学芸員」制度が夢二郷土美術館で始まって、早や12回目です。今年は、継続メンバー11名に加え新たに8名が加わって総勢19名となり、賑やかな任命式となりました。 こども学芸員制度ができて一番びっくりしたことは、こども学芸員の皆さんの夢二作品の評が素晴らしく心豊かでユニークなことです。 夢二芸術の礎には、誕生してから少年時代を広々とした岡山県邑久郡(現・瀬戸内市邑久町)の千町平野で過ごし、お祭りや農村歌舞伎など楽しい郷土文芸に触れ、とても楽しい幼少期を過ご…