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館長メッセージ
コロナ禍で活動がなかなか思うようにいかなかった竹久夢二学会の2022年度の総会と講演会が岡山市の杜の街グレース・オフィススクエア会議室で9月4日開催されました。

竹久夢二学会は夢二生誕130年記念の高島屋各店での展覧会を企画いただいた帝京大学教授の岡部昌幸さんの提唱で、当時岡山大学教授の鐸木道剛さんの協力もあり2014年9月に発足し、2016年より高階秀爾先生に会長を引き受けていただきました。

個人の名前を冠した学会は日本では珍しく、夢二研究は詩あり、絵画あり、デザインあり、工芸ありとマルチアーティストの夢二ならではの学会と言えるでしょう。

今回の研究発表は、
1.夢二《西海岸の裸婦》についての試論
高階絵里加(京都大学人文科学研究所教授)
2.京都時代、竹久夢二のロマン主義と花街・遊廓
高木博志(京都大学人文科学研究所教授)
3.洛陽教会での夢二
鐸木道剛(東北学院理事長特別補佐)

の3件で大変興味深い研究発表となりました。

夢二の生誕地である岡山の「夢二郷土美術館 本館」と「夢二生家記念館・少年山荘」ともにコロナ禍で一時は来館者も激減し、これで夢二芸術も忘れ去られるかと大いに心配しましたが、マスコミの皆さんも3年越しのコロナ禍の中を普段と変わらず夢二作品やイベントを取材してくださり、人流制限が緩まるとともに全国から夢二ファンが来られるようになり、ホッとしています。

「いつの時代も夢二は新しい!」と心強く感じました。