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館長メッセージ
夢二郷土美術館 館長
小嶋光信
竹久夢二生誕130年を記念して、両備グループのニッコー観光バス(東京都品川)の新車2台を水戸岡デザインによる「走るミニ・ミュージアム夢二バス」として発表しました。
夢二バスは、夢二生誕120年の時に初めて岡山の両備バスにて観光バス車両に導入し、大好評を得たもので、今回の生誕130年では、岡山で岡山電気軌道の路面電車「KURO」を「夢二電車」に、路線バスを「夢二バス」とし、観光バスでは首都圏のニッコー観光バスで「夢二バス」を企画しました。
夢二は「花のお江戸じゃ夢二と呼ばれ、郷里に帰ればへのへの茂次郎」との戯れ歌も遺していますが、夢二が育った岡山と、そして、夢二芸術が花開いた「花のお江戸・東京」で、夢二生誕130年を記念して「夢二芸術ここにあり!」と大いに走り回って、皆様に走る夢二郷土美術館を楽しんでいただきたかったのです。
今回は、内装も外装もミニ・ミュージアムに拘り、外装には夢二郷土美術館所蔵の代表作『立田姫』『童子』や『秋のいこい』など23作品を配置し、内装には夢二の椿をモチーフに水戸岡さんがデザインしたシートやカーテン、そしてさり気なく所々に夢二の版画を掲げています。
この開発のプロジェクトリーダーの松田(敏之)副社長が最後まで拘ったシートの椿が、実に良く映えていました。バスの内装は、ぜひ実際にご乗車いただいて、お楽しみ下さい!!
2020年の東京オリンピックのフラグシップとして、日本の伝統的な船で、東京湾のクルージングを楽しんでいただこうと「御座船 安宅丸」を登場させましたが、今度は観光バスで国内外のお客様に大正浪漫の旗手・夢二を通じて日本文化の素晴らしさを感じていただこうと思っています。
披露会には、夢二のお孫さんの竹久みなみさんにも出席いただき、華を添えていただきました。