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2019年以降、新型コロナの蔓延もあって開催できなかった当館展示室での夢二コンサートを約5年ぶりに、それもバレンタインの日に再開するということで、オシャレにワインを飲みながら小嶋ひろみ館長代理の「松田基コレクションⅩⅢ:夢二名品展/特別公開 美しき女性たち」のギャラリートークを楽しんだ後、「ななつ星in九州」や「東急THE ROYAL EXPRESS」の音楽演出をプロデュースし、自ら乗務して演奏することで「音旅演出家」ともいわれているヴァイオリニストの大迫淳英さんのコンサートを堪能しました。
夢二がグラフィックデザイナーとして270余点の表紙デザインを手がけた「セノオ楽譜」の楽曲を中心に中原達彦さん作曲の「ななつ星」や「瀬戸内の旅」に夢二作詞の「宵待草」を加えて、大迫さんが今回のコンサートのためにプロデュースしたチェロの堀内美貴子さんとピアノの傳かおりさんを交えての息の合ったヴァイオリン演奏で特別なコンサートになりました。
特に、大迫さんのヴァイオリンで奏でられた情緒豊かな「宵待草」が心に響きました。
途中休憩なしでの2時間にわたる熱演でしたが、夢二に縁のある親しみやすい楽曲を中心に演出されていたことと、大迫さんのウィットに富んだトークで大盛り上がりし、みなさんから「楽しかった!」「またコンサートやってネ!」と温かい声援を頂いて終了しました。
特別公開された「松田基コレクションⅩⅢ:夢二名品展/特別公開 美しき女性たち」は、松田基初代館長が独自の審美眼で蒐集した夢二と同時代に活躍した藤島武二、満谷国四郎、藤田嗣治、岸田劉生やマリ―・ローランサン、シャガールなど錚々たる画家たちが描いた「自画像」「少女像」「裸婦」という3つのテーマでの展示で圧巻です。
夢二と同じ岡山の出身で日本西洋画の黎明期に活躍した満谷国四郎が描いた《裸婦》の大作をはじめ素晴らしい「美しき女性たち」の特別公開は、来月3月10日(日)までとなっていますのでお見逃しなく!