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2019(令和元)年9月16日、素晴らしい秋晴れに恵まれて、夢二生誕135年を記念したバースデイナイトが開催されました。まず、17時からアートカフェ夢二で立食パーティーがあり、続いて美術館本館の展示室で記念コンサートを鑑賞という催しでした。
5年前の夢二生誕130年を契機に、新しい夢二作品の発見や、竹久夢二学会の設立等と夢二の研究も進み、郷土岡山では夢二らしい美術館本館やカフェ、夢二生家記念館や少年山荘の改修も行なわれ、すべてが出来上がって令和最初の記念すべき生誕135年のバースデイナイトでした。
人間は歳を取れば老いていくものですが、夢二芸術は不思議と周年行事を節目として毎回、新しい魅力が発見されます。新たな時代にマッチした夢二芸術の魅力が発掘され、高階秀爾先生監修で小嶋ひろみ館長代理の手による今回の「幻想の美 秘められた謎」の展覧会になりました。
初めて「アートカフェ夢二」を使ってのバースデイナイトパーティーでしたが、シチュエーションもお料理もオシャレで、何よりいらっしゃったお客様が粋で、本当に夢二らしいパーティーとなりました。
「暮らしの中に芸術を」と願った夢二の思いを受け継ぐような夢二の版画に囲まれた空間での中野智香子さんのハープコンサートは、アメリカから里帰りした夢二晩年の油彩画<西海岸の裸婦>と、アメリカからお借りした世界初公開(夢二郷土美術館調べ)の油彩画<花衣>(全米日系人博物館蔵)の前での演奏がまさしく夢二の詩を彷彿とさせる、ある時は物悲しく、ある時は幽玄な音色で心に響きます。詩人であり、画家でありデザイナーであり、また、工芸にも異彩を放ったマルチアーティスト「竹久夢二」の誕生日らしい多彩な催しとなりました。
閉会時には、夢二お気に入りの黒猫そっくりな「お庭番 黑の助」がタキシードに正装して「ありがとニャー!」とお客様をお見送りしました。
また、夢二生家記念館でもIPU環太平洋大学のダンス部の皆さんが、夢二の墓所のお参りをされ、素晴らしい創作ダンスをご披露下さったようです。
是非、皆さんも芸術鑑賞の秋に夢二郷土美術館本館や夢二生家記念館にお越し下さい! 竹久夢二の「秘められた謎」が分かります。