夢二郷土美術館 お庭番ねこ「黑の助」

   

夢二郷土美術館本館にある中庭のお庭番となった、夢二の絵から飛び出たような肉球もまっ黒の福猫の黒ねこ、「黑の助(くろのすけ)」。

救出された時の黑の助

黑の助は、2016年、夢二の命日である9月1日の少し前、道路で轢かれそうなところを美術館員に救出されて、夢二郷土美術館の中庭にやってきました。9月16日の夢二の生誕日に、館長が美術館に迎えることを決め、12月24日(奇遇にも初代館長松田基の命日)正式に夢二郷土美術館のお庭番に就任しました。

気まぐれに出勤していますが、出勤時には中庭の見回りや、お客様へご挨拶をしています。ぜひ黑の助にも会いにお越しください。(※出勤状況はSNSでお知らせしています。〈黑の助 Instagram〉

また2017年春には、岡山出身のデザイナー・水戸岡鋭治氏プロデュースにより、「黑の助」がキャラクターにもなりました。人気の黑の助グッズは、館内ミュージアムショップ、またはオンラインショップでも販売中です。

夢二のねこと黑の助展 -竹久夢二×水戸岡鋭治 Part2- 2017年3月24日~6月25日開催

水戸岡鋭治氏プロデュース黑の助グッズ

 

 

 

 

 

 

 

 

 


館長メッセージ
「夢二郷土美術館に“お庭番”「黑の助」現る!!」(2016.12.25)
夢二郷土美術館館長 小嶋光信

2016年12月24日 「黑の助」お庭番任命式

何とも不思議な話ですが、この9月、夢二郷土美術館に黒猫の仔猫が住みついたんです。

館員の一人が、雨の日に出勤していると、新鶴見橋の西詰手前にある三叉路の交差点の真ん中で、轢かれそうになっていた仔猫を見つけました。そこで咄嗟に保護し、夢二郷土美術館に連れて来たのです。その仔猫が中庭に住みついた黒猫です。

小嶋館長代理から、可愛い黒猫の仔猫が美術館にいると連絡があり、早速、会いに行きました。初めて会った時、仔猫はまだ人見知りをして、ウロウロしていましたが、何と、夢二が描いた黒猫が現れたのかと思いました。

夢二生誕120年の時に、子どもたちが日本画に触れることが少ないと感じ、夢二ファンの世代のバトンタッチのためにも、夢二芸術に興味を持ってもらえるよう、サブテーマに猫を使いました。その時にメインに据えたのが、夢二が描いた赤いリボンをつけた黒猫です。その黒猫ちゃんに目の色までソックリなんです。

美術館で飼ったら?と言うと、猫好きの館員たちは「夜一人では可哀そう」「館内で飼うのは臭いや毛が飛んだりして良くない」「猫アレルギーのお客様もいる」云々と百家争鳴の如しで、当初は里親を探す方向でした。しかし里親もなかなか見つからず、「私が飼う!」と言うと流石に館長代理も参って、「私が飼います」と家族の一員になりました。飼い出したら、館長代理もあまりの可愛さにメロメロ。美術館に一緒に出勤して、中庭にベッドを買ってもらって、館員たちに可愛がられ、お客様にも懐いて、一躍、美術館のアイドルとなる兆しがみられました。

さて、クロちゃんをどうするか。庭が好きなので「お庭番」としてお客様の相手をしてもらうのも楽しいなと思いつきました。

名前を決めるときには、夢二さんなら何と名付けるかと考えました。夢二さんの長男の「虹之助(こうのすけ)」さんをヒントに、「コウノスケ」、クロなので「コクノスケ」ともじって、「お庭番」らしく「黑の助」としました。可愛らしい名前でしょう!

温室を改造したお家も作ってもらって、館員たちやお客様のアイドルとしてのデビューは、12月24日のクリスマスイブの日にして、クリスマスプレゼントとしました。「お庭番に任命し、黑の助と名付ける」と発令したら、元気に「頑張るニャー」とお返事してくれました。

黑の助を通して、夢二の「猫」の画から夢二芸術に子どもたちが触れて、日本のアートに興味を持ってくれたら幸いです。