【第50回文化講座「幻の夢二の油彩画」修復調査から分かった新事実】ご報告

10月28日(土)に第50回文化講座を開催いたしました。

今回の文化講座では、2015年当館に里がえりした竹久夢二の油彩画《西海岸の裸婦》の

科学分析について、下山 進 氏(吉備国際大学名誉教授、デンマテリアル㈱色材科学研究所 取締役 技術顧問)

保存修復について、大原 秀之 氏(絵画修復家、吉備国際大学教授、文化財総合研究センター長)

にお話しいただきました。

科学分析にあたった下山進氏には、作品を数種の‘特殊なカメラで撮影した画像を見ながら説明していただきました。分析の結果、夢二が数種の絵の具を使い分け、特に肌の質感を描くことに苦心していたという発見をお話しいただきました。現代の技術によって、当時の夢二の様子も想像できる貴重な内容でした。

保存修復にあたった大原秀之氏には、まず、普段馴染みのない絵画修復とはどのようなものかということを分かりやすくお話しいただきました。《西海岸の裸婦》の処置については、時間をかけて地道な作業をされ、またキャンバスの木枠を夢二が自ら好みのサイズに調整したのではないかという発見もお話しくださいました。

幻の夢二の油彩画《西海岸の裸婦》は12/10まで本館で展示中です。保存修復や調査の内容は、企画展内でも紹介していますので、是非この機会にご覧ください。