夢二のふるさと「岡山」

夢二生誕の地・邑久(瀬戸内市邑久町)は、豊かな穀倉地帯の広がる岡山県東南部に位置します。穏やかな自然に囲まれた茅葺屋根の生家は、夢二の生前そのままに保存され、現在は夢二郷土美術館分館として公開されています。夢二芸術の原点とも言える邑久の生家とその周辺を訪ねてみましょう。

夢二生家


  • 夢二が生まれ、16歳までを過ごした家で、夢二の子ども部屋や、建物や庭など外観も夢二の生前そのままに保存し、公開しています。現代では珍しくなった茅葺き屋根(かやぶきやね)の伝統的な日本家屋は、約250年前に建てられました。生家への道の正面奥に、有島生馬氏の筆になる「竹久夢二ここに生る」の碑があります。

  • 夢二生家内の子供部屋。格子窓の下の路地に沿って、一片が削られたような変形四畳半のこの部屋で、夢二は16歳までの多感な少年時代を過ごしました。

  • 夢二生家内の展示室。夢二郷土美術館分館として、夢二の作品を展示しています。

少年山荘


  • 東京世田谷にあった夢二自らの設計によるアトリエ「少年山荘」が、昭和54年(1979)夢二生誕95年を記念して、生家近くの公園内に復元されています。生家とともに夢二郷土美術館分館として公開されており、樹木に囲まれた静かな佇まいは武蔵野の風情を感じさせます。

  • 天井の高さが、アトリエとして設計されたことを示す少年山荘内の一室。

  • 少年山荘から生家に通じる公園内の夢二の歌碑。
    泣く時はよき母ありき
    遊ぶ時はよき姉ありき
    七つのころよ      
    (『中学世界』明治43年)